御知らせ

日本食文化会議「総括声明」の御詳細

先日12月10日に開催致しました、松本栄文先生御生誕祝賀祭三十四之宴第一部「日本食文化会議」の開催趣旨および「総括声明」について御紹介致します。

(パネリスト)松本栄文先生、向笠千恵子先生、木村宗慎先生、谷口ももよ先生、伊藤一城先生、永崎ひまる先生、なぎさなおこ先生、飯嶋知晴先生。(コーディネーター)川嶋舟先生/東京農業大学准教授


(趣旨)
日本食文化会議は、料理人、料理研究家、フードジャーナリスト、フードコーディネーター、写真家、作家、学者(文学、哲学、農学、建築学、民俗学、学術)、食材生産者等、多彩な分野 で先端的な活動をしている「食」の専門家が自発的に集まった任意会議のことです。それぞれの専門分野の垣根を越えて交流・啓発しあうことで、これまでにない発想を創出し、多角的視点から“日本食文化”の真価を伝えていくことが目的にあります。当発端は、2015年6月、料理本アカデミー賞と称される「グルマン世界料理本大賞」(Gourmand World Cookbook Awards)において、世界大賞 2015 最高位「殿堂」を受賞し、同世界大賞20周年記念祭典で「創設最高賞」を受賞した松本栄文氏の呼掛けによって、同世界大賞歴代日本人受賞者たちが集い始めたことが切掛けにあります。同世界大賞の創設者エドワード・コアントロー氏は「料理本とは食の多様的“文化哲学”を記すからこそ歴史的に真価をもつ」ものだと提唱。この精神を継承し 「日本食文化の多角的真価を伝えていく」ことをコンセプトに日本食文化会議を開催した次第です。

(総括声明)
グルマン世界料理本大賞の受賞というつながりの中、著者の方々、そして料理に携わる方々が集いシンポジウムを通じ有意義な交流を持つことが出来ました。シンポジウムの中で、食のこと、料理のこと、そして、食にまつわる文化そして歴史の背景についても深く関連していることが話題となり、料理がいかに私たちの生活に密接に関連していることを強く実感いたしました。本日のような交流が始まることは、料理に限らず「人が生きる」という中で役にたつ新しい連携やコラボレーションが新たに作り出される可能性があることを感じました。料理本には、様々なスタイルがありますが、その中には、新たな流行を創り出す役割がある本、100年先にも忘れてはならない事実を残すための役割のある本など、多様な役目が担わされています。本日紹介することの出来ましたそれぞれの本には、著者が持たれる哲学や信念が深く刻み込まれており、読者がその思いを受け取り伝わることがシンポジウムの中でも明らかとなりました。各賞を受賞された著者におかれましても、皆様がもたれている哲学や信念の中から湧き出る感性が作品をつくり、さらに料理や文化に対する思いを伝え残したい意思を強く共有することができました。今回のシンポジウムをきっかけに、今後、料理本を書かれる方のみならず、料理を楽しまれる方にも発展的な刺激を与える続けることを私たちは目指し、さらに、文化や歴史的な背景をも含みながら料理に対する新しい価値観を創出し共有できるようになることを願います。

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